2019年4月19日
10連休に向けてトレーダーとしての考え方

CMBトレード塾の窪田です。

日頃からCMBトレード塾で学んでいただいて
ありがとうございます。

来週からゴールデンウィークということで
10連休が始まりますが、準備はできているでしょうか?

毎年、大型連休の前にアナウンスしていることなのですが、
今年は史上最長の連休ということもあるので
改めて連休に向けてのメッセージをお届けします。


トレーダーとして連休前にやってほしいこと。

それは、

いま現在ポジションを持っている場合「ポジションの整理」を
するようにしてください。

ポジションの整理とは、
現在資金が500万円の人が300万円分の
株を保有していたとします。

そのまま300万円分の株を持ち越すのではなく
100万円~150万円分の株を売って
200万円から150万円の株を持ち越すようにする、ということです。

場合によっては300万円分全ての株を売って
ポジションをゼロにしておくことも
ポジションの整理となります。

もし、

いまノーポジ(株を買っても空売りしてもいない)の場合は、
新規でポジションを建てるのを控えるようにしてください。


では、なぜそのような対応をしなくては
いけないのか。

それは、長期休暇中に株を保有する
リスクが大きすぎるからです。


仮に、あなたが長期投資をしているのであれば
気にする必要はありません。

しかし、

比較的短期の売買をしている場合、
こういった長期間取引ができない場合に保有を
続けているというのは、大きなリスクになります。

というのも、

この期間には、何があるか分からず、
仮に何か非常事態が発生しても対応できません。


実際、

過去には、チャイナ・ショックやギリシア・ショックが
この時期に起こっています。

記憶に新しいところで言えば
今年の年明け1月2日に世界で最大規模の会社の
下方修正がありました。

アップル・ショックと言われていましたが
覚えているでしょうか。

また、

為替市場でもフラッシュ・クラッシュと呼ばれる
短期間で為替が4円近く上下する事件もありました。


その結果、連休明けの大発会では
日経平均が770円以上も下落する場面がありました。


それでは、なぜ、そんな風になるのか?

この大きな理由は、海外市場が動いているからです。

日本だけが休んでいる年末年始や
ゴールデンウィークの間でも、海外市場は動いているのです。

そのために、連休明けに日本のマーケットが
全てのしわ寄せを受けることになってしまうのです。


もちろん、
「何もなかったら儲かるんじゃないの?」
「海外マーケットが上昇したら儲け損なうじゃないか!」
という気持ちも痛いほどよくわかります。

私もそのように考えていた時期があります。

そして、実際に大金を失ってしまったのと同時に
楽しいはずの連休を台無しにしてしまったという
過去があります。

そのため、このような長期の休暇となる
ケースでは極力持ち越す金額を小さくして
リスクを減らす。

もしくは株を持たずに連休を迎える
ことが、結果的に一番利益につながるということが
わかってきました。

マーケットで一番大切なことは、
利益を上げることではありません。

損をコントロールして、トータルでの
利益を上げ続けていくことです。


99勝1敗でも破産してしまう世界で
利益ばかりに目が言ってしまうと
必ず足元を救われてしまいます。

逆に、ちゃんと損をコントロールできれば
1勝99敗だって利益になる世界でもあるんです。


連休で過剰なポジションを持ち越してしまえば
損をコントロールすることはできなくなってしまいます。

たった一度のミスで全てを失う世界で
コントロールできずに終わってしまうなんて
もったいなさすぎるじゃないですか。


連休明けにだってチャンスはいくらでもあります。

新元号「令和」も始まります。
平成でうまく稼げなかったのであれば
令和で大きく飛躍していきましょう。

もしこれから株を始めるという場合であれば
新元号元年がスタートなんて、とても素敵じゃないですか!

ぜひ、素晴らしいスタートをきれるように
このゴールデンウィークを活用していきましょう。


以上をまとめると

連休の前までにポジションの整理をすること。
もし持ち越すとしても、損のコントロールができる範囲の
小さなポジションに留めること。

これを心に留めてほしいと思います。

それでは、ありがとうございました。

令和元年もCMBトレード塾を
よろしくお願いいたします。

CMBトレード塾
窪田

※CMBトレード塾会員向けに配信したメールをコラムとして掲載しております。